これは主に生まれてから１カ月程度の頃に抱える問題だと思います。

おっぱいは充分作られているのに乳腺が充分開通していない，乳首

が硬くて赤ちゃんが吸い付けない，赤ちゃんが未熟で上手に吸い付

けない，お母さんが慣れていなくて抱き方や含ませ方が上手にでき

ないなどが問題だと思います。

また，「おっぱいの為に」とたくさん食べたり飲んだりすることも状況

を悪化させます。

こんなときは病院で習ったSMC（諏訪マタニティークリニックのおっぱ

いのセルフケアマッサージ法）でおっぱいの底を胸板からはがすよう

に軽く動かす程度にすることは構いませんが，おっぱいをゆすったり，

もんだりするのは入り口（乳管）開いていないのにおっぱいの分泌を

促してしまい逆効果です。

おっぱいのマッサージよりも乳管開通法で乳腺を開くマッサージをす

るほうがいいです。

＊おっぱいの含ませ方を工夫しましょう。
赤ちゃんは下あごの方向に一番吸う力がかかります。
抱き方や含ませ方を変えて，まんべんなく吸わせることができるように

しましょう。
例えば，脇抱き（ラグビー抱き），たて抱き（正面抱き）横抱き。寝そべ

って授乳するならば，お互いが逆になって吸わせることもできますね。

＊おっぱいを出すためにとムリに食べたり飲んだりする必要はありま

せん。
おっぱいが張るというのは，それだけ十分な量のおっぱいが作られて

いるということです。乳腺が開通していない間は食べる量，飲む量を

控えてください。

＊上手に吸い出すことができない間に張って痛むときは痛みとしこり

がとれる程度に搾っても構いません。
ただし，搾乳を哺乳瓶で与える必要はありません。
必要以上に搾るよりも吸わせる回数を増やした方がいいです。