よくある質問Q&A足りてるの?足りてないの? 授乳間隔が長すぎる 授乳間隔が短すぎる おっぱいが張らない 体重が増えない                            でない しこる 文献 

眠り込んで飲まない・・おっぱいを吸わせると眠り込んでしまう。

考えられる理由@おっぱいの質:おっぱいの味と色に注目。あっさりした極々薄い甘さで青白い濁りのないおっぱいですか?お母さんも味見してください。お母さんの食事を見直してみましょう。和食中心で油・糖分・肉を控えめにしていますか?脂肪分を多く撮りすぎていませんか?冷たい牛乳の飲み過ぎもおっぱいの分泌過多をまねき赤ちゃんは飲みたがりません。

考えられる理由Aおっぱいを吸うと安心する:赤ちゃんはお母さんが大好き!!お母さんに抱っこされて,声をきいて,ニオイをかいで,お母さんを独り占め!!

考えられる理由Bおっぱいが湧いてくるのを待っている:おっぱいが軌道にのるまでは3カ月を要することがあります。赤ちゃんは一定のリズムでおっぱいを吸って,おっぱいが湧いて出てくるのを待っているのです。眠っているように見えて,よくよく赤ちゃんを観察していると規則的にチュクチュクとおっぱいを吸っていませんか?軌道に乗るまでは一回の授乳時間は一時間かかると書かれてある物もあります。

足りてるの?足りてないの?

まずは体重。生後一ヶ月で出生時体重の約プラス1キログラム,三ヶ月で出生時体重の2倍あれば安心です。もうひとつは,一日のおしっこの回数と量。うんちの回数と量です。おっぱいが足りていないのであれば必然的に排泄の量が減るわけです。布オムツであれば,一日7〜8回オムツを替えているか,量もオムツの濡れ具合でわかりますよね。紙おむつは環境問題の点からも考えて,せめて生後一ヶ月は布オムツで,その後も夜間やお出かけの時だけに使うようにするといいなあと思います。紙オムツでもおしっこの量はだいたいわかるでしょうから,もったいないからと言って,重たくなったオムツをそのままにせず替えてあげるときに量も観察してくださいね。一日何グラム増えたなんて気にしだしたら大変です。せめて一ヶ月単位でデパートや病院・保健所においてある体重計を利用してチェックしてみましょう。でも,だいたい必要な時期に検診がもうけられていますから,その時でもいいんですよ。

授乳間隔が長すぎる,よく眠ってくれる

思ったより泣かずによく眠ってくれるし,夜も気が付いたら朝までグッスリなんてことも。とっても助かるけれど,これってホントに大丈夫?という質問もあります。授乳間隔が短くて,夜もおちおち寝ることができないお母さんにとっては羨ましいかぎりです。でも,実はおっぱいにとっては非常に危険なこと。ある時期をすぎると明らかにおっぱいの分泌が減ってしまうからです。おっぱいには射乳反射といって,およそ2時間30分〜3時間毎におっぱいにツツーと痛いような間隔が起こって勢いよく分泌される周期が起こります。この反射にあわせた授乳がおっぱいを美味しくし,赤ちゃんが欲しい量だけ分泌するいいおっぱいにするのです。夜の授乳は,4時間以上は空かないようにしなくてはいけません。

考えられる理由@お母さんの食生活で甘い物,油っこい料理,脂肪分が多いと赤ちゃんがダラダラと眠ることがあるそうです。食生活を見直してみましょう。

授乳間隔が短すぎる

一時間毎の授乳,布団に寝かせると泣いて起きてしまうなんてことは結構みなさんが体験していることです。育児書には授乳時間が規則的になるとか,夜寝てくれるようになるとか,母乳不足の目安には,飲ませてもすぐに欲しがる,ダラダラとおっぱいを吸い続けると書いてありますから,お母さん方は一番に母乳不足を心配されます。生後3カ月頃までは,おっぱいも軌道に乗らず,赤ちゃんは成長が盛んなため頻回におっぱいを欲しがることもあります。そんなときは,体重の増え具合をみながらミルクを足すことも検討しなくてはいけませんが,おっぱいを欲しがるからお腹が空いているというわけではないこともあるのです。頻回に吸わせることは一向に構いません。むしろ,おっぱいには頻回の授乳が必要です。問題はお母さんの根気と体力,おっぱいを続けたいと思う信念です。もしも,お母さんの気力が限界に達したら,その時は思い切ってミルクを足してみることも必要です。あくまで30〜50ミリリットル程度に押さえ,授乳の間隔は昼3時間,夜4時間以上空けないこと。いずれはミルクをやめるつもでいましょうね。もう一つ,大切なのは育児ってこんなものだと,あきらめること。どうしてできないの?いつになったら自分の時間がもてるの?なんて考えたらストレスはつもる一方です。いまのこの時間を楽しみましょうよ。

おっぱいが張らない

いいおっぱいとは赤ちゃんが飲みたいときに欲しい量だけ分泌されるおっぱいです。産後おっぱいが軌道に乗るまでは分泌される量と赤ちゃんの飲む量との釣り合いがとれずに,張りすぎたり,逆におっぱいが足らなかったりします。お母さんの方はパーンと張ったおっぱいが赤ちゃんの飲んだ後にはスッキリするぐらいやわらくなるほうが飲んでもらった〜と実感できるでしょうが実は張るおっぱいがいいとは必ずしも言えないのです。日頃フニャフニャしてやわらかいおっぱいでも赤ちゃんが吸い付くとツーと痛みが走るような感覚が走って,それまでチュクチュクと口を動かすだけだった赤ちゃんがゴクゴクとホッペを一生懸命ふくらませたりへこませたりしながら飲むおっぱいがいいのです。

赤ちゃんの体重が増えない

おっぱいが軌道に乗るまでは3カ月を要することがあります。その間,赤ちゃんの体重が生後一ヶ月で出生児体重の約プラス1キログラム,三ヶ月で約2倍の体重の増加が見られない場合は,ミルクを足すことも検討してください。軌道に乗るまでの間,足りない分をミルクで補うと考えてください。お母さんそれぞれの体質や環境があるようにおっぱいも最初からスムーズに進む人,出過ぎて困る人,軌道に乗るまでに時間を要する人などいろいろです。その時に気をつけないといけないのは,ミルクを足しすぎないことと美味しいおっぱいを維持すること:お母さんの食生活の管理と,頻回の授乳を心がけることです。

おっぱいが出ない

どうしてもおっぱいが出なかった。にじむ程度だったという声を聞きます。おっぱいが出ない体質というのは,自分の祖母の代までさかのぼって考えるべきです。いまのお母さん方の母親・姑の時代はミルク全盛期でおっぱいを出す努力をしないまま育児を通りすぎた方が多いのです。ミルクのない時代,おっぱいしかなかった時代の祖先は栄養状態が悪かったにもかかわらずおっぱいでがんばってきたのです。神戸の震災の際,母乳育児の率が飛躍的に上がったことでもわかるでしょう。ただ,おっぱいが軌道に乗るまでに時間が掛かる人,栄養状態や何らかの理由でおっぱいが思うように出ない人がいることも確かです。まわりの声も気になります。「ミルクを足したらいいのに」「ほ乳瓶に慣らしておかないと」「泣かせてかわいそう」おっぱいを重視するあまり,出なかった人への差別を招くようなことはしたくはありませんが,努力すればでるおっぱいが手段がわからずに十分機能しないままその役割を終えてしまうことも心残りです。数ヶ月でも少しの量でもいいと思います。断乳・卒乳までおっぱいを与えることができれば,お母さんの自信にもつながるでしょう。近所にいる助産婦に問い合わせたり,サイトで質問を受け付けている助産婦もいますので,ぜひ利用してみてください。

しこる

赤ちゃんの飲む角度が毎回同じだったり,ゆがめ飲みをして乳腺をつぶしていたり,分泌過多で十分吸い出すことができていない時などしこることがあります。もともとあったしこりでおっぱいの前後でも変化がないものならば様子をみますが,あきらかにおっぱいがたまってできた物であれば,乳腺炎の原因や硬くなって取れにくくなったりするので,ちょっと工夫した含ませ方をしてみましょう。

考えられる理由@おっぱいを含む角度で吸い出せている乳腺とそうでないものがあります。赤ちゃんは上下の顎と舌を上手におっぱいに密着させて陰圧の状態にして吸い出しています。口の動きからもわかるように上下の角度が一番吸い出せているわけです。赤ちゃんの口角の方向は上手く吸い出せていないので,普通に抱っこして飲ませるだけでは,右側のおっぱいであれば下右側1/4,上内側1/4,左側のおっぱいであれば下左側1/4,上内側1/4にしこりができやすくなります。また,下顎の方向が一番吸い出すことできるのでどちらかというと,おっぱいの上側のほうにしこりができやすいわけです。ですから,しこりを取るには,しこりがある方向に下顎がくるように含ませて,吸わせればいいんですね。また,飲ませながらしこりを軽くマッサージするのもいいです。

考えられる理由Aゆがめ飲み。ゆがめ飲みするのには2つ原因があります。まず,含ませ方です。乳輪部からしっかりと舌の奥の方まで含ませていればいいのですが,それが十分でなく,空気がもれて音がするとき,おっぱいを離したときに乳首が押しつぶされていたり,ゆがんでいたりすると乳腺をつぶして飲んでしまうので,その部分が上手く吸い出せずにしこるのです。乳首が十分にやわらく,伸展しておらず,赤ちゃんが含みにくいのも原因になります。もうひとつは,おっぱいが美味しくないこと。赤ちゃんは美味しいおっぱいの出る腺を知っています。たまったおっぱいや,乳腺炎になりかけているおっぱい,甘すぎたり,粘っていたり,脂肪分が多すぎるおっぱいは好きではありません。そんなおっぱいが出る腺を上手くよけて吸うんですね。すごいです。これは,食事の見直しが必要です。

考えられる理由Bおっぱいの当たりすぎ。おっぱいをたくさん出すために搾る,しこるから搾る,おっぱいを沢山出すために食べる飲むのは,しこりや乳腺炎の原因になります。おっぱいを空にすることは確かに必要なんですが,そのために毎回毎回搾るのは,お母さんの疲労の原因にもなるし,おっぱいの分泌が軌道に乗れば逆に分泌過多を引き起こすことになります。搾るよりも飲ませること。搾る労力を吸わせる楽しみに変えてください。吸わせた方が気持ちよくしこりをとることができます。しこりは吸わせて取りましょう。                                                     

 

 

 

参考・引用文献・・質問にお答えするときに参考にさせていただいている文献です。

    もっと自由に母乳育児:マニュアルより赤ちゃんとの「対話」を   山西みな子著   農文協                       

    ミルキーママの自分でできるおっぱいケア:自信をもって楽しい母乳育児   山川不二子著 メディカ出版

    母乳育児は地球を救う:おっぱい110番  平田喜代美著  たま出版

    桶谷そとみの新母乳育児の本  桶谷そとみ著  主婦の友(社)

    はじめての母乳育児と心配ごと解決集  山内逸郎指導  婦人生活家庭シリーズ

    山内逸郎先生とおっぱい先生の母乳育児ブック:母乳育児なんでもQ&A  婦人生活家庭シリーズ

    新編育て方百科:ママとパパの育児誌 わたしの赤ちゃん  主婦の友生活シリーズ

    改訂版 だれでもできる母乳育児  ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル  メディカ出版 

 眠りこんで飲まない 足りてるの?足りてないの? 授乳間隔が長すぎる 授乳間隔が短すぎる おっぱいが張らない 体重が増えない でない しこる 文献

 

              HOME                   


女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理