アイさん

アイさん。“アイ”と言う名の方のことではありません。
中国語で「おばさん」という意味なのですが、お手伝いさんのことを通称でそう呼ぶんですよね。
中国ではアイを雇うことは極々一般的なことなんです。小さい子供のいるうちはもちろんのこと、たいていの外国人はアイを雇っています。
夫婦共働きの家が多いので、子供はおじいさん、おばあさんが面倒をみるか、アイが面倒をみているかなんですよ。なので働けそうな年齢で昼間子供を連れていると、職をさがしているかアイと思われてしまうそうです。私も子供を散歩させていると「アイはいないのか?」とよく聞かれました。「自分で全部やっているんだ」と言うと「大変だねぇ〜。食事の支度も洗濯も掃除も子供の世話も全部やっているなんて大変じゃないか!なんでアイを雇わないんだ」なんて言われてしまうんですよ。「日本にはそういう習慣がないんで。。」と言っても「アイを雇ったほうがいいよ」としつこくアドバイスをしてくれます。
私も最初は“日本のママは自分でがんばっているんだから、私だってがんばれるわっ!”と意気込んでいたんです。でも上海に越してきてすぐに出産をして、友達もなかなか作れず、日中我が子とず〜っと二人きり。。。話す相手もなく泣きまくるヒナちゃんをボ〜っと眺めていることもありました。(ヒナちゃんは寝ない。よく泣く。と、とっても親孝行な?娘なんですよぉ〜!)おまけに主人が出張になんて出かけていると気が狂いそうになり、とうとうアイを雇う決心をしてしまったんですね。
とにかく誰でもいいから、家に人が入れば私も気が紛れるんじゃないかという気持ちで。。
今までお手伝いさんなんて雇ったことがないので、どう接したらいいのかもわからなかったんですが、なんとか言葉の壁も身振り手振りで乗り切ることができました。
(もう、言葉を交わすと言うよりは魂で会話してるって感じで)ラッキーだったのは、うちに来る前にも日本人の家でアイの経験があったことでした。日本人の習慣がわかっているので、突拍子もないことはしないんですね。人にいろいろ聞くと習慣の違いでびっくりするようなこともする人もいるし、何かを盗まれたなどのトラブルも結構あるそうです。うちのアイさんは子供の世話もよくしてくれるし清潔好きなので、いい人にあたったなぁといった感じです。一番頼りになったのは、私が風邪をひいて寝込んでしまった時でした。1週間以上も寝込んでしまい、その間アイさんはヒナちゃんの面倒を本当に良く見てくれたんですよねぇ。今ではすっかりヒナちゃんもアイさんになついて、預けて出かけても平気になったので“こりゃたまらんなぁ”と思う今日この頃。最近ヒナちゃんも芸をするようになり、アイさんが毎日しこんでくれています。でもアイさんが出勤するやいなや、連続で“バイバイは?”“目はどこ?”“耳は?”“口は?”などと今までに覚えた芸を一通り復習させらるのがちっと痛々しいところではありますが。でもアイさんの中国語の歌にあわせて踊るヒナ
ちゃんはカワユイっ!!
アイさんにいつも言われるのは食べ物のことです。中国の子供は1日に卵1個、りんご1個を必ず食べさせるんですって。卵なんてけっこう早くからあげちゃうそうです。
ゆで卵ならまだしも、生卵をミルクに混ぜてミルクセーキのような感じで飲ませるんですってよぉ〜!アレルギーのことを聞いてみたところ、あんまり無いようですね。
日本では信じられませんよね。チョコレートや飴なんかの甘いものもガンガンあげるそうです。そー言えば、こっちの子はパンパンに太っている子が多いんです。パンパンな上に冬はぶっくぶくに服を着させられているので本当にダルマみたい。ヒナちゃんも決して痩せているほうではないんですが、アイさんに言わせると細いんだとか。

食べ物のこと意外にも色々といわれて、“うるさいなぁ”と感じることも多々ありますがヒナちゃんにとっても、私にとってもアイさんは“おばあちゃん”のような存在ってとこなので、アイさんに来てもらって良かったんではなかろうかと助けられながら子育てをがんばっております。

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